横浜山手デンタルクリニックからのごあいさつ

見えないものを大切にする診療

当歯科医院のシンボルツリーのしだれ桜
春庭に咲く「しだれ桜」

『しだれ桜』は目に見えない地中の根に向かって伸び、そして全てが新しくなる季節が来ると開花します。

山手の丘の光と風と緑の中、初の西洋歯科治療を命がけで紹介した異国の先人の思いを汲んだ古くて新しい診療室のシンボルです。

大切なものはいつも目に見えません。やさしさや思いやり、情熱やひたむきさ、新しい世界を知るワクワク感、心が通じ合えた時の喜び、安心できる人のそばにいる心地よさ、そんな 『見えないものを大切にする診療』 に心和らいで頂ければと思います。


患者さんの命に寄り沿う歯科医療を目指しています

横浜山手デンタルクリニック理事長 土肥健二

失敗しない歯科診療の2つの原点

横浜山手デンタルクリニック

  理事長 土肥 健二(どい けんじ)


第1の原点とは

私たちが目指す治療は、患者さんに主体的に治療について考えて参加していただく姿勢をいつの間にか作ります。これを私は「患者学」と呼んでいます。

この患者学から力をつけた「患者力」を展開させて「自らが自らのホームドクター」になれるほどのセルフケアが可能になるまで寄り添います。

人は少なくとも人生に一度は誰でも患者さんになります。その時にただ病気を治してもらうという受け身の姿勢だけでは本当に病気は治ったことにはなりません。

なぜ病気になったのか、生活の何が原因だったのかを考えないと病気の根本は解決せず、再び病気にかかることになるからです。不幸にして処置や手術を受けても、患者力の高い人は治癒や回復が早いです。

今の日本で増えているのは生活習慣に基づく病気ですから、患者さん自ら真の病因に気づいてもらうことが大切です。そうすれば、どんどん自らの力で治療や予防に参加していただけます。つきつめれば、自分の健康は自分で守って、健康寿命は御自身で決められる時代が到来したということなんです。

これが第1の原点です。

そのためには、口の中からの健康作りはとても重要なんですね。

ガンや心筋梗塞、脳梗塞、肺炎など国民の4大死因は口腔内の問題が大きく関わっているのです。当院は35年前からずっと、患者さんの命に寄り沿う診療が大切だと思って進んで参りました。

(※本来は「寄り添う」と書きますが、「命に寄り沿う」には合計3つの口が入っています。)

第2の原点とは

当院の治療に携わる全てのスタッフはチーム一体となる第2の原点を持っています。

その2つめの原点とは、針の穴に糸を通す一点に細かな動きを可能にする治療姿勢から割り出した全ての環境(システム)作りの源です。

そのシステムからくる術者指先の45ミクロン以下のコントロールは正確な虫歯の詰め物や被せ物、歯周病などなどの無痛治療にも、もちろん生かされてくるのです。

一連の治療のうち一つでも落第点(0点)だとインプラントなどの総合治療も0点になってしまいます。歯科治療は足し算の治療ではなく掛け算の治療だからです。45ミクロン以下の指先の動きが、無痛で正確な治療結果を得るために、どんな歯科治療の場面にも必要です。

患者さんの命を自分の命と思いながら、生涯やり直しのない治療のために私達は精進しております。患者力と呼ぶ第1の原点と医療担当者に求められる正確さという第2の原点は車の両輪です。どちらか欠けても進めませんね。 この両輪システムが、快適で価値ある診療を可能にいたします。